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誹謗中傷削減のために #228

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naruse666 opened this issue Sep 24, 2024 · 0 comments
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誹謗中傷削減のために #228

naruse666 opened this issue Sep 24, 2024 · 0 comments
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naruse666 commented Sep 24, 2024

調査前の思想と論理

  1. ここ数十年のテクノロジの発展により多くの人は自由に使える時間を得ているはずである。

  2. しかし自由時間を獲得した一部の人は、周囲に非難されても正当化の余地がないような非建設的または害悪ともいえる物事に時間を費やしている。
    誹謗中傷はその一部である。

  3. SNSの登場により簡単に個人の意見を発信しやすくなった。さらに匿名性があることで個人に対する発言の心理的ハードルが下がった。
    このようなプラットフォームは人間の持つ攻撃衝動の発散を容易にしている。

結論

Peace Netは、世の中のSNSアプリケーション開発者に対して誹謗中傷の抑制に関わる機能を提供することで、攻撃衝動が攻撃行動に移される数を抑制できないかというアプローチをしたい。

調査

方法

攻撃衝動を抑えるためにどのようなことが効果的かの観点で論文を見てみる。
システマチックにできる誹謗中傷抑制策がどのような効果が期待できるのか、またPeaceNetのアーキテクチャに統合可能かという視点で探す。

読んだもの

  • SNSの誹謗中傷抑制に向けた投稿者の意識・行動変容を促す手法の検討

    • ポジティブな言動を受け取ると、大脳の中心部にある側坐核からドーパミンが分泌され、やる気が維持されたという研究成果がある1

    • 発音の似た他言語のポジティブな言葉に変換し、相手を喜ばす言葉を言えた経験を積むことで意識変容に繋げようとしている
    • 変換方法の説明であり、重要だと考えられる, 笑顔の時の自分なら誹謗中傷をしないだろうなど効果については言及や引用がない
    • ポジティブな言葉によるドーパミンの分泌によるやる気の維持を根拠にしているが(引用のナッジ理論)、それによって良いことをするやる気が維持される論理展開がわからない
    • PeaceNet視点: ポジティブな言葉によって誹謗中傷を抑制する効果があるかは不明だが、発音の似た他言語のポジティブな言葉に変換する手法は参考になりそう
  • ネットいじめ加害行動に至る心理的プロセス

    • ネットの過剰利用により多くの誹謗中傷に触れることで許容的認知(まあいいだろう的な)が生じ、これにより誹謗中傷が促進される
    • 自己報告のためバイアスがある可能性あり、調査対象が若年層なことに注意
    • 予防策としてネット上の規範意識の育成、ストレス低減のアプローチが重要としている
    • PeaceNet視点: ネットの過剰利用や規範意識、ストレス低減はAPIでは解決しづらい。しかし、API利用者に「ユーザーが誹謗中傷に触れる機会を少なくするような実装をすることで誹謗中傷を抑制できる可能性がある」と示すことは有益であると考えられる。
  • インターネット上における自己開示

    • 自己の匿名性と他者の匿名性を分離して自己開示への影響を調べている
    • 自己の匿名性は、不安感を減少させたが自己開示に有意な影響を及さなかった
    • 他者の匿名性は、親密感を減少させ自己開示を抑制することが示された
    • 注意点: この実験は実験室で行われており参加者数が少なく女性大学生のため結果を一般化することは難しい
    • PeaceNet視点: 仮にインターネット上の自己の匿名性が自己開示に優位な影響を与えるとしても、自己開示のしやすさと誹謗中傷の関連はここからはわからないため実験結果から新しいissueは作れない。
  • ネットいじめと匿名性信念(自主企画シンポジウム)

  • オンラインチャットにおける
    誹謗中傷コメントの発信を未然に防止する機能

調査後

以下の二つのアプローチが見られる

  • 誹謗中傷を検知してアプリ側の実装で発信させない、警告を出す
  • ユーザーの意識変容を促し発信を未然に防止する

Peace Netにできること

誹謗中傷の検知 (guardian API)

  • 検知後の対応は実装側に委ねられる

検知後の対応

  • ポジティブな言葉へ変換 (sunshine API)

引用文献

Footnotes

  1. ポジティブな言葉の効果

@naruse666 naruse666 self-assigned this Sep 24, 2024
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