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File metadata and controls

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Capistranoを使ってsymfonyアプリケーションをデプロイする

Capistranoは、複数のサーバーでスクリプトを実行するためのオープンソースのツールです。主に、アプリケーションを簡単にデプロイするために使います。もともとは、Railsアプリケーションをデプロイするために作られましたが、Rails以外のアプリケーションをデプロイするようにカスタマイズすることも簡単です。そこで、symfonyアプリケーションに対して動作するデプロイ「レシピ」を開発しました。

前提条件

  • Symfony 1.4以降、または Symfony2
  • デプロイ先のサーバーへのSSHアクセス権
  • 実行するコンピュータ上にRubyとRubyGemsがインストールされていること (デプロイ先のサーバーでは不要)

Capifonyのインストール

RubyGems.orgから

sudo gem install capifony

GitHubから

git clone git://github.com/everzet/capifony.git
cd capifony
gem build capifony.gemspec
sudo gem install capifony-{version}.gem

Capifonyを使うようにプロジェクトを設定する

プロジェクトのルートディレクトリへ移動し、次のコマンドを実行します。

capifony .

このコマンドを実行すると、プロジェクトのルートディレクトリにCapfileが作成され、symfony ではconfigディレクトリに、Symfony2ではapp/configディレクトリにdeploy.rb設定ファイルが作成されます。

config/deploy.rbファイルに、デプロイ先サーバーへの接続情報などを設定してください。

サーバーの設定

これで、デプロイプロセスを開始できます。デプロイ先のサーバーでCapistrano用のファイル構成を初期化するには、次のコマンドを実行します。

cap deploy:setup

このコマンドを実行すると、デプロイ先のサーバーに次のようなフォルダ構成が作られます。

`-- /var/www/demo.everzet.com
  |-- current → /var/www/demo.everzet.com/releases/20100512131539
  |-- releases
    |-- 20100512131539
    |-- 20100509150741
    `-- 20100509145325
  `-- shared
    |-- log
    |-- config
      `-- databases.yml
    `-- web
      `-- uploads

releaseディレクトリ以下のフォルダは、実際にデプロイされたプロジェクトのコードで、タイムスタンプごとのフォルダになります。Capistranoによって、sharedフォルダにあるlogディレクトリとweb/uploadsディレクトリへのシンボリックリンクが、アプリケーションディレクトリに作られます。ですので、新しいバージョンのコードをデプロイした時に、これらのディレクトリにあるファイルが消えてしまうということはありません。

アプリケーションをデプロイするには、単純に次のコマンドを実行します。

cap deploy

デプロイ

SSHの認証に使うユーザー名とパスワードを指定するには、config/deploy.rbファイルに次の設定を追加します。

set :user, 'username'
set :password, 'password'

デプロイ先のサーバーのデータベース設定を行うには、次のコマンドを実行します。

cap symfony:configure:database

初めてアプリケーションをデプロイする場合は、次のコマンドを実行します。

cap deploy:cold

このコマンドを実行すると、アプリケーションのデプロイ、databases.ymlの設定(DSN、ユーザー名、パスワードのプロンプトが表示されます)、およびデータベース、モデル、フォーム、フィルターの作成とマイグレーションが実行されます。

これ以降、新しいバージョンのコードをデプロイする場合は、次のコマンドを実行します。

cap deploy

データベース

リモートサーバーのデータベースをダンプして、ローカル環境のbackups/フォルダへダウンロードするには、次のコマンドを実行します。

cap database:dump:remote

ローカル環境のデータベースをダンプして、ローカル環境のbackups/フォルダへコピーするには、次のコマンドを実行します。

cap database:dump:local

リモートサーバーのデータベースをダンプして、ダンプデータをローカル環境に投入するには、次のコマンドを実行します。

cap database:move:to_local

ローカル環境のデータベースをダンプして、リモートサーバーのデータベースへダンプデータを投入するには、次のコマンドを実行します。

cap database:move:to_remote

共有フォルダ

リモートサーバーから共有フォルダのデータをダウンロードするには、次のコマンドを実行します。

cap shared:{databases OR log OR uploads]:to_local

ローカル環境の共有フォルダのデータをリモートサーバーへアップロードするには、次のコマンドを実行します。

cap shared:{databases OR log OR uploads]:to_remote

リモートホスト上のパーミッション

リモートホスト上でsudoが許可されていない場合は、config/deploy.rbファイルに次の設定を追加してください。

set :use_sudo, false

リモートホスト上で、プロジェクトのコード全体をグループで書き込み可能なパーミッションに設定したくない場合は、config/deploy.rbファイルに次の設定を追加してください。

set :group_writable, false

Git向けの設定

Gitサブモジュールを使っている場合、リモートサーバーでサブモジュールを取得するには、config/deploy.rbファイルに次の設定を追加します。

set :git_enable_submodules, 1

その他のタスク

デプロイ後にマイグレーションを実行する場合は、次のコマンドを実行します。

cap deploy:migrations

運用サーバーでテストを実行するカスタムタスクも追加してあります。次のコマンドを実行します。

cap deploy:tests:all

このコマンドを実行すると、アプリケーションのデプロイと、テスト用のデータベースのリビルドが行われ、すべてのテストが実行されます。

また、カスタムsymfonyタスクを実行することもできます。次のようにcap symfonyに続けてタスク名を指定します。

cap symfony

利用可能なすべてのCapistranoタスクを確認するには、次のコマンドを実行します。

cap -T

これらのコマンドを使うと、開発しているサイトの変更を運用サーバーへ適用する作業に必要な時間を、大幅に短縮できます。

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