じょっこーのためのLaTeXスタイルファイル version 1.0.3
じょっこー用レポート表紙をLaTeXスタイルファイルとして実装しました. Word,LaTeXそれぞれで表紙と本文のPDFを作成して連結させる必要がなくなります.
追記: Cloud LaTeX にて動作を確認しました.(2017年1月19日確認)
レポートを書いていたとき,こんな場面に遭遇したことはありませんか?
- 図や表,数式が多すぎて番号をふるのが大変… レイアウトの調整もつらい…
- 文書を保存しようと思ったら原因不明のフリーズに見舞われ,進捗が全て白紙に…
- すでにLaTeX でレポートを書いてはいるけど,表紙と本文を結合する手間が面倒…
jkreport.sty を使えば,これらの問題は全て解決です.
texmf-local/texディレクトリに入れるか,あなたのレポート用.texファイルがあるディレクトリに入れてください. texmf-localディレクトリについては,TeX Wikiのこの記事に詳しく記載されています. texmf-localディレクトリに入れることで,何回もjkreport.styをコピーする必要はなくなりますが,mktexlsrコマンドを実行しなければLaTeXのコマンドに認識されないことに注意して下さい.
jkreport.styを使用するためには,以下のライブラリが必要です. jkreport.styとともにtexmf-local/texディレクトリに入れるか,あなたの.texファイルがあるディレクトリに全て入れて下さい(あまりおすすめしません).
- tlarray (ダウンロード)
- tikz (TeX Wikiによる説明,ダウンロード)
- geometry (TeX Wikiによる説明,ダウンロード)
tikz,geometryパッケージは,tlmgr
を使えば簡単にインストールできます: tlmgr install pgf geometry
\documentclass{jsarticle}
などと\begin{document}
の間(プリアンブル)に\usepackage{jkreport}
を挿入して下さい.また,TikZはgraphicxパッケージによる初期設定が必要なため,書いておく必要があります.PDF化することが大半だと思うので,\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
を挿入しておけばOKです.
以下のようになればOKです.
\documentclass{jsarticle}
\usepackage{color}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{jkreport}
\begin{document}
〜本文〜
\end{document}
注意: sample.tex
,template.tex
では\documentclass[uplatex]{jsarticle}
となっています.これは,upLaTeX をエンジンとして使用するためです.他のエンジン(pLaTeX,XeLaTeX など)を使用する場合は,適宜変更してください.
デフォルトで使われているtitle,author,dateの少なすぎる項目の代わりに,jkreport.styは以下の項目をマクロで変数的に使えるようにしました.
\classname{科目名}
で科目名を設定します.\credits{単位数}
で科目の単位数を設定します.\semester{学期}
で学期を設定します.\teacher{担当教員名}
で担当教員名を設定します.\title{テーマ番号・テーマ名}
でテーマ番号・テーマ名を設定します.\grade{学年}
で学年を設定します.\studentid{学籍番号}
で学籍番号を設定します.\author{氏名}
で氏名を設定します.\partner{共同実験者}
で共同実験者を設定します.6人まで登録可能で,書いた順に上から表示されます.\dateOfExpm{実験日}
で実験日を設定します.6日分まで登録可能で,書いた順に上から表示されます.\submit{提出日}
で提出日を設定します.5日分まで登録可能で,書いた順に上から表示されます.\deadline{提出期限}
で提出期限を設定します.5日分まで登録可能で,書いた順に上から表示されます.
変数を設定したら,\maketitle
で表紙ページを生成します.
その後はいつも通りに本文を書いていくだけです.
LaTeX 標準のフォントサイズは10ptとなっています.このサイズが小さいと感じたときは,たとえば次のコマンドを\maketitle
の直後に置いてください.
\fontsize{11pt}{17.6pt}\selectfont
この場合,文字のサイズが11pt,行送りサイズが17.6ptとなります.
注意: \documentclass[11pt]{jsarticle}
と設定すると,表紙の体裁が大きく崩れてしまいます.フォントサイズを変更したい場合は,上記の方法でお願い致します.
Cloud LaTeX の場合,TikZ,geometryはあらかじめ使用できるように設定されています.したがって,新たに追加すべきスタイルファイルは,tlarray.sty,jkreport.sty の2点となります.その他の点は,上記と変わりません.