VRMを出力する際の色情報について

[iCyP]

バグについて
https://github.com/KhronosGroup/glTF/tree/master/specification/2.0#pbrmetallicroughnessbasecolorfactor
gltfマテリアルの仕様では色情報について、リニアであるとされています。
しかし、VRMに出力されている色情報は、gltf、VRM拡張共にカラーピッカーそのままの値、つまりsRGB空間で保存されています。

再現方法
MToonの色設定を(0.5,1,1,1)でVRMを出力します。
VRM出力時に期待される色情報はおおむね（0.21586,1,1,1）になりますが、gltf、VRM拡張共のjsonには（0.5,1,1,1）で記録されています。

環境情報

• OS: [Windows 10]
• UniVRM version: [0.53.0]

[0b5vr]

インポート側もリニアとして入力する必要がありそうですね。
色情報について、 vectorProperties と分けて管理するのも併せて検討お願いします。

[hiroj]

ご報告ありがとうございます、詳しく確認したところ以下のような状態になっていました。

通常の Color Property の RGB Channel

• UnityのMaterial に記録されている値はsRGBなので、 sRGB2Linear で変換して書き込む必要がある
• MToon該当: Lit Color, Shade Color, Outline Color

HDR Attribute 付き Color Property の RGB Channel

• このAttribute が付いている場合はUnityのMaterial に記録されている値がLinearになっているため、変換せずに書き込む
  • Material に記録されている値 0.5 (Linear)
  • Inspector 上のプレビュー 0.73 (sRGB)
  • Shader に渡される値 0.5 (Linear)　（無変換）
• MToon該当: Emission Color, Rim Color

普通/HDR の Alpha Channel

• どちらの場合もLinearであったため変換なしで書き込む

この件の対応として、gltfの領域に書き込まれているColor 値に関しては次のUniVRMバージョンで修正し、VRM(MToon)の領域に関しては specification=0.0 では今の状態を仕様とし、Material拡張対応(#175)と合わせて1.0で修正するissueを切ります。

[hiroj]

#339
baseColorFactorをExportする時にLinearに変換するように修正しました

[hiroj]

その他のlinear変換対応はv1.0で予定しています
https://github.com/vrm-c/vrm-specification/blob/master/specification/VRMC_materials_mtoon-1.0_draft/MToon_comparision.md