Releases: uchan-nos/mikanos
v1.0リリース
長らく v1.0 のリリースを放置していましたが、細かいバグが修正され、簡易テキストエディタが導入されたのを期にリリースしました。
OS という性質上、バージョン番号は敢えて Semantic Versioning を採用していません。
バージョン番号の上げ方は、当面は感覚的に上げていくつもりです。
mikanos_otegaru_pack-v1.0.zip は MikanOS お手軽パック v1.0 です。MikanOS の開発環境を用意することなしに Windows 上で MikanOS v1.0 を試せます。開発環境の用意が面倒だけど MikanOS を試しに使ってみたいという方は是非ご利用ください。
古いIntel製xHCのサポート追加
Intel Panther Pointチップセット(2012年リリース)に搭載されているUSBホストコントローラーに対応しました。
このチップセットにはEHCIとxHCIの2つのUSBホストコントローラーが搭載されており,初期化時にEHCIからxHCIへの切り替え処理をしないとEHCIモードでの動作となります。
今回のリリースでxHCIへの切り替え処理を追加したため,当時の機種でUSBマウスとキーボードが動作するようになります。
mikanos_distrib-v1.0rc5.tar.gz をダウンロードして展開すると,MikanOS を試すのに必要なファイル群と USB メモリへのインストールスクリプトが手に入ります。
USBドライバのバグ修正版
v1.0rc3 にあった USB ホストコントローラドライバのバグを修正し,動作可能機種が増えました。
また,ターミナルのプログラムにあったヌルポインタ参照バグを修正し,安定性が向上しました。
v1.0rc3
Version 1.0 (Release Candidate 2)
nihongo.ttf のロードや FreeType ライブラリの初期化に失敗したらエラーメッセージを出すようにしてみました。
nihongo.ttf の配置を忘れて起動初期でフリーズするパターンがよくあると思うので。
Version 1.0 (Release Candidate 1)
MikanOS 1.0 リリースに向けた候補バージョンのリリースです。
mikanos_distrib-v1.0rc1.tar.gz として,手軽に試せるビルド済みファイルを作ってみました。
ダウンロードして展開すると,MikanOS を試すのに必要なファイル群と
USB メモリへのインストールスクリプトが手に入ります。
ブロック崩しや3D立方体
ブロック崩しゲームや3D立方体が回転するデモアプリなどがパックされたリリースです。
OS自作技術ステップアップ問題集用リリース のディスクイメージに差し替えて起動できます。
OS自作技術ステップアップ問題集
OS自作技術ステップアップ問題集の付録向けリリースです。ディスクイメージmikanos.imgは適宜最新版に差し替えて起動可能です。
起動方法
$ qemu-system-x86_64 -m 1G \
-drive if=pflash,format=raw,readonly,file=/usr/share/OVMF/OVMF_CODE.fd \
-drive if=pflash,format=raw,file=OVMF_VARS.fd \
-drive if=ide,index=0,media=disk,format=raw,file=mikanos.img \
-device nec-usb-xhci,id=xhci -device usb-mouse -device usb-kbd
OVMF_CODE.fd と OVMF_VARS.fd は APT で ovmf パッケージをインストールすると /usr/share/OVMF 以下に配置されます。OVMF_VARS.fd は書き込み権限が必要ですからコピーしてから使います。
$ sudo apt install ovmf
$ cp /usr/share/OVMF/OVMF_VARS.fd ./
$ qemu-system-x86_64 -m 1G ...
もちろん EDK II を使って自分でビルドした OVMF を使っても大丈夫です。